桃の摘蕾作業
春到来!桃の摘蕾作業
春を迎えると、桃は花を咲かせる準備を始めます
前の年に根に蓄えた貯蔵養分を使って開花をします
開花には、ものすごいエネルギーを使います
そのエネルギーの消費を抑えるため、蕾を摘み、蕾の数を減らす作業
摘蕾(てきらい)をします
枝の長さ、木の樹勢、品種の特性などを考慮しながら作業をします
摘蕾をすることによるメリットは多く
貯蔵養分の消費を抑える、展葉が進む、果実の成長が良くなる、後の作業の摘果作業が楽になるなど
桃栽培には欠かせない作業なのです
摘蕾はただ蕾を摘み落とせばいいわけではなく、桃の実がなる位置を考えながら
摘蕾をしています
短い枝なら、先端の蕾を残す
中位の枝なら、枝の中心から先よりの蕾を残す
長い枝なら、枝の元と先端を除いた中間に蕾を付ける
真上や斜め上を向いている蕾を落として、真下、斜め下を向いている蕾を残し
枝に果実がぶら下がっていることをイメージして作業しています
摘蕾作業は、開花を迎える前に終わらせるのが理想ですが、開花に間に合わないこともあります
その後の管理、摘花、摘果などで調整していきます
今回の摘蕾作業で残した蕾が全て果実になるわけではなく
鳥や虫に食べられてしまう花もあったり、雌蕊の凍霜害にあってしまう蕾があったりと
その時その時の状態や気象に合わせて摘蕾をしています
今年の発芽は、例年より1日遅く、開花も遅れています
桃の生育、収穫時期に影響します
しっかり観察をして今後の作業を進めていきます